魅力ある理学療法士になるためにはどのような力を身につけなければならないのだろうか。
学力や技術力を高めることは当然だが、必要条件となる。
だが、それだけで魅力ある理学療法士になれた人はいないだろう。
魅力ある理学療法士になるためには、他にどのような能力を高める必要があるのだろうか。
まず最も大切なことは傾聴力だ。
患者の多くは、自らの苦しい立場や不安な心を他の誰かに分かってもらいたいものである。
理学療法士は患者と接する時間が長い職業だ。
その特徴を生かして、患者の話をじっくりと聞いて受け止められる能力を磨くべきである。
人の話をしっかりと聞いてくれる理学療法士はそれだけで魅力あふれる存在となる。
次に大切なことは、指導力だ。
患者の多くは自らの健康状態に不信感を抱き、五里霧中の状態にあるだろう。
そこで、理学療法士は患者の状態を的確にとらえて、将来の目標を設定し、今できることを一緒に取り組むように指示する必要がある。
そのためには、患者にしっかりと目標を説明し、丁寧な指導ができる能力を高めるべきである。
先の見えない患者に手を差し伸べて、道案内してくれる理学療法士は魅力的な存在に間違いない。
このように、理学療法士には知識や技術だけでなく、人間としてのコミュニケーション能力やリーダーシップを高めることが必要となる。
そして、このような人としての魅力を高めることで多くの患者に慕われる魅力あふれる理学療法士になることができるのだ。